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9800X3Dに内蔵グラフィックはある?性能とゲームの可否を解説

 

9800X3Dに内蔵グラフィックはある?性能とゲームの可否を解説

こんにちは。PC最適解ラボ、運営者の「トモ」です。

「Ryzen 7 9800X3Dには内蔵グラフィックがあるの?」「グラボが届くまで、内蔵グラフィックでしのげるかな?」「もしかして内蔵グラフィックでもゲームができたりする?」。ゲーミング最強クラスのCPUとして人気の9800X3Dですが、内蔵グラフィックについては意外と知られていないんですよね。

先に結論をお伝えすると、9800X3Dには内蔵グラフィックが搭載されています。ただし、それは2コアの小規模なもので、ゲームを遊ぶための性能はありません。役割はあくまで「画面を映すための保険」だと考えてください。

この記事では、9800X3Dの内蔵グラフィックの性能と位置づけ、ゲームに向かない理由、そして実際に役立つ使い方や、映らないときの確認ポイントまで、わかりやすく解説します。

読み終わる頃には、内蔵グラフィックに何を期待できて何を期待できないのかが、はっきり分かるようになっているはずですよ。一緒に見ていきましょう。

* 9800X3Dに内蔵グラフィックは搭載されているか
* 2コアの小規模なGPUでゲームには向かない理由
* グラボ待ちやトラブル時の切り分けという本当の役割
* 映らない時の確認点とグラボなしで使う場合の選択肢

9800X3Dの内蔵グラフィックとは

まずは、9800X3Dの内蔵グラフィックがどんなものなのかを整理しましょう。搭載の有無、性能の規模、ゲームに向かない理由、そして本当の役割について解説します。ここを理解すると、正しい期待値が持てますよ。

内蔵グラフィックは搭載されている

内蔵グラフィックは搭載されている

まず、一番基本的な疑問から。Ryzen 7 9800X3Dには、内蔵グラフィックが搭載されています。

製品仕様では「Radeon Graphics(2コア)」と表記されているものがそれです。つまり、グラフィックボードを取り付けていない状態でも、マザーボードの映像出力端子にモニターをつなげば、画面を表示させることができます。

一昔前のRyzenシリーズの多くは、内蔵グラフィックを搭載していないモデルが主流で、グラボがないと画面すら映りませんでした。それと比べると、「とりあえず映る」というのは、確かな進歩と言えます。

ただし、ここで誤解しないでほしいのが、「内蔵グラフィックがある=グラボの代わりになる」ではないということ。この点は、次の項目で詳しく説明しますね。仕様の詳細はメーカー公式でも確認できます(参考:AMD 公式「AMD Ryzen 7 9800X3D デスクトップ プロセッサ」)。

性能は2コアの小規模なもの

では、9800X3Dの内蔵グラフィックの性能はどれくらいなのか。正直にお伝えします。

搭載されているのは、わずか2コアの小規模なGPUです。CPU内部の、入出力を担う部分に統合されているもので、そもそも高い性能を目指して作られたものではありません。

実際、専門メディアの検証では、ハードウェア的には前世代の7800X3Dと同じ世代の2コアGPUで、性能もほとんど変わっていないと報告されています。CPU本体は大きく進化しましたが、内蔵グラフィックについては据え置きなんですね。

さらに、他社の最新CPUに搭載された内蔵グラフィックと比べても、大きな差をつけられているという結果も出ています。つまり、内蔵グラフィックの性能という点では、9800X3Dはまったく強みを持っていないということです。

ゲームには向かない理由

ゲームには向かない理由

ここは期待している方もいるかもしれないので、はっきりお伝えします。9800X3Dの内蔵グラフィックで、ゲームを快適に遊ぶことはできません。

先ほどの検証でも、高速なメモリを使えば多少性能は向上するものの、ゲームでのパフォーマンスを期待できるレベルにはないと結論づけられています。軽いゲームならなんとか起動できる程度で、快適さとは程遠いのが実情です。

理由はシンプルで、9800X3Dは、強力なグラフィックボードと組み合わせて使うことが前提のCPUだから。メーカーも「究極のゲーミング パフォーマンス」を前面に打ち出していますが、それは高性能なグラボと組み合わせたときの話なんです。

そのため、専門家からも「9800X3Dを使ううえで、内蔵グラフィックの性能を気にする必要はない」と評価されています。そもそも比べる対象ではない、というのが正しい理解ですね。

内蔵グラフィックの本当の役割

「ゲームに使えないなら、何のためにあるの?」と思いますよね。実は、内蔵グラフィックには、はっきりとした役割があります。

その役割は、「最低限の画面出力を確保すること」。言い換えれば、グラボがない、あるいはグラボが使えない状況でも、画面を映して操作できるようにするための「保険」なんです。

具体的には、PCの初期セットアップ、トラブルが起きたときの原因の切り分け、グラボを購入するまでのつなぎといった場面で活躍します。どれも、画面さえ映れば何とかなる作業ですよね。

そして、Webの閲覧や動画視聴といった軽い作業であれば、内蔵グラフィックでも問題なくこなせます。「ゲームには使えないが、PCとして最低限機能させることはできる」。これが、9800X3Dの内蔵グラフィックの正しい位置づけです。

9800X3Dの内蔵グラフィックの使い方

役割が分かったところで、ここからは具体的な使い方です。グラボ待ちのつなぎ、トラブル時の切り分け、映らないときの確認、グラボなしで使う場合の選択肢、そして組み合わせるグラボの考え方を解説します。上手に活用していきましょう。

グラボ到着までのつなぎに使う

グラボ到着までのつなぎに使う

内蔵グラフィックが特に役立つのが、グラフィックボードが手元に届くまでの「つなぎ」としての使い方です。

自作PCを組むとき、CPUやマザーボードは先に届いたけれど、狙っているグラボが品切れで入荷待ち、ということはよくありますよね。そんなとき、内蔵グラフィックがあれば、グラボなしの状態でもPCを組み上げて、動作確認を進められます。

この間にできることは意外と多いです。BIOSの設定確認や更新、Windowsのインストール、ドライバーの準備、各種ソフトの導入など。こうした作業を先に済ませておけば、グラボが届いた瞬間に、すぐゲームを始められます。

また、CPUやメモリ、マザーボードが正常に動作するかを、グラボを入れる前に確認できるのも大きなメリット。後から何か問題が起きたときに、原因を絞り込みやすくなりますよ。

トラブル時の切り分けに活用

トラブル時の切り分けに活用

もう一つの重要な使い道が、トラブルが起きたときの原因の切り分けです。これは長く使ううえで、とても心強い機能になります。

たとえば、ある日突然、画面が映らなくなったとします。このとき、原因がグラボにあるのか、それ以外のパーツにあるのか、すぐには分かりませんよね。

そこで活躍するのが内蔵グラフィックです。グラボを取り外し、マザーボードの映像出力端子にモニターをつないで起動してみる。これで画面が映れば、問題はグラボ側にある可能性が高いと判断できます。逆に、これでも映らなければ、グラボ以外の部分を疑うことになります。

このように、内蔵グラフィックがあることで、トラブルの原因を効率よく絞り込めるんです。グラボが認識されないときの詳しい対処法は、グラボが認識しない原因と対処法を解説した記事で解説しています。

映らない時に確認したいこと

「内蔵グラフィックがあるはずなのに、画面が映らない」。実は、こうした声も少なくありません。グラボなしの構成で、エラーが出て何も表示されないというケースが報告されています。

その場合、確認してほしいポイントがあります。

1つ目は、モニターケーブルを、マザーボード背面の映像出力端子に挿しているか。内蔵グラフィックを使うときは、グラボの端子ではなく、マザーボード側の端子を使います。

2つ目は、マザーボードのBIOSが、9800X3Dに対応した新しいバージョンになっているか。BIOSが古いと、CPUを正しく認識できず、画面が映らないことがあります。

3つ目は、マザーボードに映像出力端子が搭載されているか、そしてBIOS設定で内蔵グラフィックが有効になっているか。マザーボードによって、搭載されている端子の種類は異なります。

注意

新品のマザーボードは、出荷時期によっては9800X3Dに対応していない古いBIOSのまま届くことがあります。この場合、CPUを正しく認識できず、内蔵グラフィックからも画面が出力されないことがあります。多くのマザーボードには、CPUを取り付けていない状態でもBIOSを更新できる機能が備わっているので、マザーボードのマニュアルやメーカーの公式サイトで、対応状況と更新手順を確認してみてください。BIOSの更新作業中は、絶対に電源を切らないよう注意しましょう。作業に不安がある場合は、購入店やメーカーのサポートに相談するのが確実です。

グラボなしで使うなら別の選択肢

グラボなしで使うなら別の選択肢

ここで、「グラボなしでPCを使い続けたい」と考えている方に、大事なことをお伝えします。

結論から言うと、グラボなしで使う前提なら、9800X3Dは選ぶべきCPUではありません。9800X3Dの価格の多くは、ゲーム性能を大きく引き上げる3D V-Cacheという技術に対して支払うものです。グラボなしで使っても、その強みはまったく活きないんです。

グラボなしで、軽いゲームも含めて快適に使いたいなら、型番の末尾に「G」が付いた、内蔵グラフィックを強化したモデル(APU)を選ぶほうが合理的です。こちらは内蔵グラフィックの性能を重視して作られており、軽めのゲームなら遊べるレベルのものもあります。

「9800X3Dを買ってしまったけど、しばらくグラボを買う予定がない」という場合も、最低限の用途には使えますが、本来の性能は発揮できていないと理解しておきましょう。CPU選びの基本的な考え方については、ゲーミングPCのおすすめCPUと用途別の選び方を解説した記事も参考にしてくださいね。

組み合わせるグラボの考え方

最後に、9800X3Dの性能を活かすためには、どんなグラボを組み合わせればいいかについても触れておきます。

9800X3Dは、ゲーミング性能でトップクラスのCPUです。そのため、グラボの性能が低いと、CPUの力を持て余してしまいます。せっかくの高性能CPUが、宝の持ち腐れになってしまうんですね。

目安としては、ミドルハイクラス以上のグラフィックボードと組み合わせるのがおすすめです。専門家の間でも、最低でもミドルハイクラス、理想はハイエンドクラスのグラボと組み合わせたいという評価が多く見られます。

高いフレームレートでゲームを遊ぶ、高リフレッシュレートのモニターを使うといった環境でこそ、9800X3Dは真価を発揮します。CPUとグラボのバランスを取ることが、快適なゲーミング環境の基本ですよ。

豆知識:内蔵グラフィックは、専用のメモリを持たず、PCのメインメモリの一部を使って動作します。そのため、内蔵グラフィックを使っている間は、その分だけメインメモリの容量が減ることになります。また、メモリの速度が内蔵グラフィックの性能にも影響するため、高速なメモリを使うと多少性能が向上します。とはいえ、9800X3Dの内蔵グラフィックは小規模なので、メモリを変えても劇的な変化は期待できません。あくまで「つなぎ」や「保険」として割り切るのが正解ですよ。

9800X3Dの内蔵グラフィックのまとめ

最後に、この記事の内容をまとめておきますね。

Ryzen 7 9800X3Dには、内蔵グラフィック(Radeon Graphics 2コア)が搭載されています。グラボがなくても、マザーボードの映像出力端子から画面を表示できます。

ただし、その性能は2コアの小規模なもので、ゲームを快適に遊べるレベルではありません。前世代の7800X3Dからほとんど変わっておらず、他社の最新CPUの内蔵グラフィックにも大きく劣ります。9800X3Dは強力なグラボと組み合わせることが前提のCPUなので、内蔵グラフィックの性能を気にする必要はありません。

内蔵グラフィックの本当の役割は、「最低限の画面出力を確保する保険」です。グラボ到着までのつなぎ、BIOS設定やOSのインストール、そしてトラブル時の原因の切り分けといった場面で活躍します。

映らない場合は、モニターケーブルをマザーボード側の端子に挿しているか、BIOSが9800X3Dに対応しているかを確認しましょう。そして、グラボなしで使い続けるつもりなら、9800X3Dではなく、内蔵グラフィックを強化したモデルを選ぶほうが合理的です。

なお、本記事で紹介した内容は執筆時点の一般的な情報です。正確な仕様は、AMDの公式情報をご確認くださいね。

内蔵グラフィックの役割を正しく理解すれば、いざというときに頼れる存在になります。あなたのPC環境が、いつも快適でありますように。

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