
こんにちは。PC最適解ラボ、運営者の「トモ」です。
「グラボがないPCでも、ゲームって遊べるの?」「ゲーミングPCは高いから、グラボなしの安いPCで済ませたいけど、実際どうなの?」。そんな疑問を持っている方、多いんじゃないでしょうか。ゲーミングPCというと大きなグラボを積んだ高価なマシンをイメージしますが、グラボなしでどこまで遊べるのか、気になりますよね。
結論からお伝えすると、近年のCPUに内蔵されたグラフィック機能は大きく進化していて、軽めのゲームならグラボなしでも十分楽しめる時代になりました。ただし、最新の重い3Dゲームを高画質で、となると、やはりグラボが必要になります。つまり、「何を遊びたいか」次第なんです。
この記事では、そもそも内蔵GPUとは何かという基礎から、グラボなしで遊べるゲームの目安、グラボとの性能差、そしてグラボなしPCが向いている人や、後からグラボを増設する賢い戦略まで、わかりやすく解説します。
読み終わる頃には、自分にグラボなしPCが合うのか、しっかり判断できるようになっているはずですよ。一緒に見ていきましょう。
* 内蔵GPUの仕組みとグラボなしで遊べるゲームの目安
* 内蔵GPUとグラボの性能差と遊ぶのが厳しいゲーム
* デスクトップでのCPU選びとメモリ構成の重要性
* グラボなしPCが向いている人と後から増設する戦略
グラボなしでゲームはできるのか
まずは、根本的な疑問「グラボなしでゲームはできるのか」に答えていきます。内蔵GPUという仕組み、遊べるゲームの目安、グラボとの性能差、そして遊ぶのが厳しいゲームの傾向を解説します。ここを理解すると、グラボなしの実力と限界がはっきり見えてきますよ。
内蔵GPUという仕組み

まず、「グラボなしでも映像が映る」のはなぜか。その仕組みから説明しますね。
実は、多くのCPUには「内蔵GPU(iGPU)」というグラフィック機能が組み込まれています。これは「CPU内蔵グラフィック」「オンボードグラフィック」とも呼ばれ、グラボ(グラフィックボード)がなくても、この機能だけで画面に映像を出力し、描画処理をこなせるんです。だから、グラボを積んでいないPCでも、ちゃんと画面が映るわけですね。
この内蔵GPU、省電力でコンパクト、そして低コストなのが特徴。グラボがない分、PCの構成がシンプルになり、価格も電気代も抑えられます。普段使い用のノートPCやビジネス用PCの多くは、この内蔵GPUだけで動いています。
そして、AMDのCPUには「APU」と呼ばれる、CPUとGPUを一つに統合した高性能なタイプもあります。かつては「内蔵GPU=画面が映るだけ」というイメージでしたが、近年はこの内蔵GPUの性能が飛躍的に進化して、軽いゲームなら遊べるレベルにまで来ているんです。
グラボなしでも遊べるゲームの目安
では、具体的にグラボなしでどんなゲームが遊べるのか。目安を見ていきましょう。ここが一番知りたいところですよね。
近年の内蔵GPUなら、2Dゲームや、軽量〜中量級のゲームは十分に遊べます。たとえば、人気の対戦ゲームや、負荷が軽めのタイトルなら、フルHD画質で60fps前後の快適な動作が期待できるものも多くあります。少し前まで「グラボ必須」と言われていたことを考えると、大きな進化です。
具体的には、Stardew Valleyのような2Dゲーム、Minecraft、VALORANTやリーグ・オブ・レジェンドといった比較的軽い対戦ゲームなどは、快適に遊べる部類。設定を調整すれば、原神やApex Legendsのような人気タイトルも、グラボなしで動かせる場合があります(ただし設定を下げる必要はあります)。
お子さんにも人気のロブロックスも、要求スペックが低めなので、グラボなしでも比較的遊びやすいタイトルです。ロブロックスを遊ぶ場合のPC選びについては、ゲーミングPCでロブロックスを遊ぶ場合について解説した記事も参考になりますよ。このように、軽めのゲームが中心なら、グラボなしという選択は十分アリなんです。
内蔵GPUとグラボの性能差
「軽いゲームは遊べる」とはいえ、内蔵GPUとグラボには、やはり大きな性能差があります。ここは正直にお伝えしておきますね。
ベンチマーク(性能を測る指標)で比べると、その差は歴然です。世代にもよりますが、内蔵GPUは、一番安いクラスのグラボと比べても、数倍の性能差があることも珍しくありません。グラボは映像処理に特化した専用パーツなので、当然といえば当然なんですね。
この性能差が、遊べるゲームの範囲を分けます。内蔵GPUは、光や影を複雑に処理する重い3Dゲームや、高解像度・高画質の映像を苦手としています。一方、グラボがあれば、そうした重い処理も余裕をもってこなせる。「快適に遊べるゲームの幅」が、内蔵GPUとグラボでは大きく違うわけです。
ただ、近年の内蔵GPU、特にAMDの高性能なモデルは、この差をかなり縮めてきています。「安いグラボに迫る」とまでは言えませんが、「昔の内蔵GPUとは別物」と言えるレベルには進化しているんですよ。
遊ぶのが厳しいゲームの傾向

では逆に、グラボなしでは厳しいゲームはどんなものか。ここを知っておくと、判断を誤りません。
グラボなしで遊ぶのが厳しいのは、主に次のようなゲームです。まず、最新のAAAタイトルと呼ばれる、超大作の重い3Dゲーム。美麗なグラフィックのオープンワールドや、話題の大型タイトルを高画質で遊ぶのは、グラボなしでは正直難しいです。設定を最低にしても、まともに動かないこともあります。
次に、FPSや格闘ゲームなど、高いフレームレートが求められる競技性の高いゲーム。これらは、144fpsや240fpsといった高いフレームレートで滑らかに動かすことが有利につながりますが、内蔵GPUではそこまでのfpsは出せません。勝ちにこだわるなら、グラボは必須です。
また、レイトレーシング(光をリアルに表現する技術)や4K解像度といった高負荷な設定も、グラボなしでは対応が難しい領域。こうした「重いゲームを高画質・高fpsで」という遊び方をしたいなら、素直にグラボ搭載のゲーミングPCを選ぶべきです。自分の遊びたいゲームがこの傾向に当てはまるかどうか、確認しておきましょう。
グラボなしでゲームを楽しむための選び方
「軽いゲーム中心だから、グラボなしでいこう」と決めた人向けに、ここからは選び方を解説します。デスクトップでのCPU選び、性能を左右するメモリ構成、グラボなしPCが向いている人、後から増設する戦略、そして注意点まで見ていきましょう。失敗しない選択の参考にしてくださいね。
デスクトップならAPUが選択肢
デスクトップPCで、グラボなしでゲームを楽しみたいなら、CPU選びが最重要です。内蔵GPUの性能は、CPUによって大きく変わるからです。
結論から言うと、AMDの「Ryzen 8000Gシリーズ」といったAPUが、現状の実質的な選択肢になります。中でもRyzen 7 8700Gは、「Radeon 780M」という高性能な内蔵GPUを搭載していて、グラボなしでゲームを遊ぶうえで本命とされています。もう少し予算を抑えるなら、Ryzen 5 8600Gも選択肢に入ります。
CPUを選ぶときの豆知識として、型番の見分け方を知っておくと便利です。AMDのCPUは、型番の末尾に「G」が付いているものが、高性能な内蔵GPUを搭載したモデル。Intelの場合は、末尾に「F」が付いていると内蔵GPUが非搭載なので、グラボなしで使うなら「F」の付いていないモデルを選ぶ必要があります。この見分け方を覚えておくと、CPU選びで失敗しませんよ。
豆知識:ノートPCやミニPCで内蔵GPUゲーミングを考えている場合は、最新世代のCPUを選ぶと、より高い性能が得られます。近年のノート向けCPUに搭載された内蔵GPUは、デスクトップ向けを上回る性能を持つものもあります。ただし、ミニPCは本体が小さいぶん熱がこもりやすく、長時間プレイでサーマルスロットリング(熱による性能低下)が起きやすい個体もあります。購入前にレビューで冷却性能を確認しておくと安心ですよ。
メモリ構成が性能を左右する
内蔵GPUでゲームをするうえで、意外と見落とされがちだけど超重要なのが、メモリの構成です。これを知らないと、性能を大きく損してしまいます。
なぜメモリが重要かというと、内蔵GPUは、専用のメモリを持たず、PCのメインメモリを間借りして使うからです。グラボは専用の高速メモリ(VRAM)を積んでいますが、内蔵GPUはそれがないぶん、メインメモリの性能がそのままグラフィック性能に影響するんですね。
特に効果が大きいのが、メモリを「デュアルチャネル」で構成すること。これは、メモリを1枚挿しではなく、2枚1組で挿す構成のこと。こうするとメモリのデータのやり取りが速くなり、内蔵GPUのゲーム性能が大幅に向上します。同じ容量でも、1枚挿しと2枚挿しで、体感できるほど差が出ることがあるんです。グラボなしでゲームをするなら、メモリは16GB以上を、必ず2枚組(デュアルチャネル)で用意するのがおすすめですよ。
グラボなしPCが向いている人

ここまでの内容を踏まえて、グラボなしPCが向いている人の特徴を整理してみましょう。当てはまるなら、賢い選択になります。
まず、遊ぶゲームが軽めのタイトル中心の人。2Dゲームや、負荷の軽い対戦ゲーム、インディーゲームなどがメインなら、グラボなしで十分楽しめます。次に、とにかく予算を抑えたい人。グラボは高価なパーツなので、それがない分、PC全体の価格をぐっと下げられます。電源や冷却パーツも控えめで済むので、トータルコストが安くなります。
また、ゲームだけでなく、普段使いや動画視聴、軽い作業も兼ねたい人にも向いています。内蔵GPUでも、Web閲覧や動画鑑賞、軽めの動画編集なら快適にこなせます。省電力で静音、コンパクトなPCを組みやすいのも魅力。「ガチのゲーマーではないけれど、たまに軽いゲームも遊びたい」という人には、グラボなし構成がぴったりハマりますよ。
後からグラボを増設する戦略

グラボなしPCの、もう一つの賢い活用法。それが「まず内蔵GPUで始めて、後からグラボを増設する」という段階的な戦略です。これ、かなりおすすめです。
やり方はこうです。まずはグラボなしの構成でPCを用意して、内蔵GPUで軽いゲームを遊びながら使います。そして、予算が貯まったタイミングや、「もっと重いゲームがやりたい」と思ったときに、グラボを買い足して増設するんです。デスクトップPCなら、後からグラボを追加して、本格的なゲーミングPCへと進化させられます。
この戦略のポイントは、最初から拡張を見越して、電源やケースに余裕を持たせておくこと。将来グラボを積むことを考えて、電源容量は少し大きめ(目安として550W以上)にし、大きなグラボが入るケースを選んでおくと、増設がスムーズです。初期費用を抑えつつ、将来性も確保できる、いいとこ取りの方法ですよ。増設を含め、PCを購入した後にやっておきたい設定については、ゲーミングPCを買ったらやることを解説した記事も参考にしてみてくださいね。
グラボなしPCの注意点
最後に、グラボなしPCを選ぶ際の注意点をまとめておきます。期待とのギャップを防ぐために、押さえておきましょう。
まず大前提として、グラボなしPCは、あくまで「軽いゲームが遊べる」レベルだと理解しておくこと。「ゲーミングPC」と同じ感覚で、最新の重いゲームを高画質で遊ぼうとすると、がっかりすることになります。自分の遊びたいゲームが、内蔵GPUで動く範囲かどうかを、事前に確認するのが大事です。
注意
内蔵GPUでゲームをすると、CPUに大きな負荷がかかるため、発熱やファンの音が大きくなりやすい傾向があります。特にノートPCやミニPCでは、熱がこもって性能が低下したり、ノートの場合はバッテリーの消耗が非常に速くなったりします。長時間ゲームを遊ぶ用途には、あまり向いていない場合があることを理解しておきましょう。また、内蔵GPUの性能や対応状況は世代によって大きく異なります。購入前に、遊びたいゲームの動作報告や、選ぶCPUの内蔵GPU性能を、最新の情報で確認することをおすすめします。
また、遊びたいゲームがある場合は、そのゲームの推奨スペックと、選ぶPCの内蔵GPUの性能を照らし合わせておくと安心です。動作報告を検索してみると、実際にどれくらい動くかの参考になりますよ。
グラボなしでゲームを楽しむのまとめ
最後に、この記事の内容をまとめておきますね。
近年のCPUに内蔵されたグラフィック機能(内蔵GPU)は大きく進化していて、2Dゲームや軽量〜中量級のゲームなら、グラボなしでも十分楽しめる時代になりました。人気の軽い対戦ゲームやロブロックスなども、設定次第で遊べます。一方、最新の重いAAAタイトルや、高fpsが求められる競技系ゲームを高画質で遊ぶのは、グラボなしでは厳しいのが現実です。
デスクトップでグラボなしゲーミングをするなら、AMDのRyzen 8000Gシリーズ(APU)が実質的な選択肢。そして、内蔵GPUはメインメモリを使うため、メモリは16GB以上をデュアルチャネル(2枚組)で用意するのが、性能を引き出すコツです。
グラボなしPCは、軽いゲーム中心の人、予算重視の人、普段使いも兼ねたい人に向いています。「まず内蔵GPUで始めて、後からグラボを増設する」という段階的な戦略も賢い方法。その場合は、電源やケースに余裕を持たせておきましょう。
なお、本記事で紹介した性能の目安は一般的なもので、内蔵GPUの性能は世代やCPUによって大きく異なります。正確な性能や対応状況は、各メーカーの公式情報や最新のゲーム動作報告をご確認いただき、自分の遊びたいゲームに合った選択をしてくださいね。
自分の遊び方に合っていれば、グラボなしPCはコスパ抜群の賢い選択です。あなたにぴったりの一台で、ゲームを楽しんでくださいね。